現在、わかっているだけで読者は2名です。うち1名は書いている中の人です。
貸しギャラリーの展示で、暇な学生どものすることですから、だらだらだらと30分で終わることを3時間ほどかけて行いました。交流という名目がありました。なんであんなに「ダーツバー行こうぜ!」ということを大きな声で言わなくてはいけないのか、だけはわかりませんでした。
「三点倒立」というプロジェクトが進行中です。東京の至る所で三点倒立をする、それだけです。そのため、ギャラリーの中の、ほどよく空いたスペース(もちろん、万が一倒れても何も当たらないところ)でやってみました。携帯電話がポケットから落ちた他は、三点倒立としては成功といってもよいでしょう。
しかし、天の網は疎にして漏らさずというやつでしょうか、管理人らしき初老の枯れ系ファッションのおじさんが現れ、「ここは展示スペースです。学校ではない。わかるでしょ?」と、諭されました。
私は悪餓鬼のように(自分勝手に話をすすめるほど)しなやかので、「わかりません。」と正対して語尾までしっかりはっきり大きな声で言うつもりでした。しかし、私は、怒られることに慣れていないためか、すっかり萎縮してしまって、はい、ごめんなさい、と力なく相手の目も見ずに答えるばかりでした。
逆立ちをすることが大枠から見て、ふざけた行いであることは分かっているし、幾分、私もその少しの悪行であるところを悪用していたことは、認めざるを得ません。なんでもかんでもアートだと言ってしまうおぞましいクリシェでもあるしそれを避けた振りをした冗談でもありました。
ですが、素人相手に金を巻き上げている貸しスペースというそれ自体がふざけた場所で、その中でさらに規範があることは、滑稽でしょうがなく、私は、その中から一刻も早く出なくてはいけない、と思いました。
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