『知の欺瞞』
パラパラ読んでみました。
「知的詐欺」とでも訳せるタイトル。岩波書店〜訳者とのやりとりが気になります。
マイケル・サンデルなど政治系を抜くならば一番最近(つってもかなり前だなあ)の思想系ベストセラーになるのか。
科学というドグマから、科学の濫用をいさめるということには、問題を感じません。
比喩を否定はしないが、無意味かつ無根拠な比喩にどれだけの意味があるのか、という著者の論を全うしようとするならば、「どこまでいけば明らかな類似としてもよいのか」を恣意に任せておくのは、少しリスクを残すように思えました。批判相手たちは数学の理解そのものが矛盾しているのでその点で事なきを得ています。
★★読む本リスト
トルストイ『アンナ・カレーニナ』
アンケ・ベルナウ『処女の文化史』
林芙美子『放浪記』
廣松渉『今こそマルクスを読み返す』
松坂和夫『集合・位相入門』
プラトン『国家』
ロラン・バルト『明るい部屋』
スーザン・ソンタグ『写真論』
サイード『オリエンタリズム』
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